新耐震基準とは、1981年（昭和56年）6月1日以降に建築確認申請がされた建物に適用される耐震基準です。新耐震基準では、震度6強から7程度の大規模な地震にも耐えられることを基準としており、旧耐震基準に比べて、建物の耐震性が大幅に向上しています。ここでは、新耐震基準の建物の特徴と、地震に対する安全性について解説します。まず、新耐震基準の建物の特徴です。1つ目は、建物の構造が強化されているということです。新耐震基準では、建物の構造に関する規定が厳しくなり、柱や梁を太くしたり、筋交いを多くしたりするなど、建物の強度を高めるための措置が義務付けられています。2つ目は、壁の量が増えているということです。新耐震基準では、壁の量に関する規定が厳しくなり、建物の強度を高めるために、必要な壁の量が明確に定められています。3つ目は、地盤調査が義務付けられているということです。新耐震基準では、建物を建てる前に、地盤調査を行うことが義務付けられており、地盤が弱い場合は、地盤改良を行う必要があります。これらの特徴を踏まえると、新耐震基準の建物は、地震の揺れに強く、倒壊するリスクが低いと言えます。次に、新耐震基準の建物が抱える地震に対する安全性です。1つ目は、大地震に対する耐震性が高いということです。新耐震基準では、震度6強から7程度の大地震にも耐えられることを基準としているため、大地震が発生した場合でも、倒壊するリスクが低いと言えます。2つ目は、地盤沈下や液状化のリスクを低減できるということです。新耐震基準では、地盤調査が義務付けられているため、地盤が弱い場所には、地盤改良を行い、地盤沈下や液状化のリスクを低減することができます。3つ目は、構造上の欠陥がある可能性が低いということです。新耐震基準では、建築基準法が厳しくなり、施工不良や、手抜き工事が発生しにくい仕組みになっています。これらの安全性から、新耐震基準の建物は、安心して住み続けることができると言えるでしょう。